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2021/03/09
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介護施設に向けた『介護報酬改定セミナー』を開催しました!

3年に一回実施される介護保険の報酬改定が2021年4月に行われた。今回の報酬改定では『科学的介護推進体制加算』が新設された。これは国が新たに構築した科学的介護情報システム(LIFE)を活用した体制構築を推進する事業所に対して算定される加算である。国が『科学的介護』を目指す理由として、1990年代以降、医療分野においては「エビデンスに基づく医療」が実施されているのに対し、介護分野においてはエビデンスの基になるデータの蓄積が進んでいなかったことにあるようだ。そもそも日本の介後保険制度は、単に介護を要する高齢者の身の回りの世話をするというだけではなく、高齢者の尊厳を保持し、自立した自立生活を支援することを理念としている。そのためには、科学的手法に基づく分析を進め、エビデンスを蓄積し活用していくことが必要であるが、現状では、科学的に効果が裏付けされた介護が、十分に実践されているとは言えない状況だ。又、エビデンスに基づいた自立支援・重度化防止等を進めるためには、現場・アカデミー等が一体となって科学的裏付けに基づく介護を推進するための循環が創出できる仕組みを形成する必要がある。そこで、介護関連データベースによる情報の収集・分析、現場へのフィードバックを通じて、科学的裏付けに基づく介護の普及・実践を図ろうと国は考えているのである。とは言え、介護施設にとって、そんな小難しい話をされてもわかりにくいのが実際だ。そこで、国が目指す方向、方針を分かり易く説明し、現場を持つ介護施設は何をすれば良いのかを具体的に講演した。